医療介護福祉関係者および
一般市民へのコミュニティ通貨啓発
本プロジェクトについて
都市部新興住宅街におけるコミュニティの形成は、地域内の地縁や特定の目的によるコミュニティと、地域を超えた特定の目的を持ったコミュニティ、そして地域と無関係なSNSなどバーチャル空間でのコミュニティに分類される。
地域包括ケアの観点から、地域内のコミュニティ再構築を目指した活動は多々存在するが思う様に進んでいない。
これは、主に都市部新興住宅街では、地縁が薄い環境が下地となり、生活や価値観の個別化・多様化、そして地域を限定しない特定の目的を持ったリアルやバーチャル空間を中心としたコミュニティが形成されているためである。
当プロジェクトの目的
円とは独立したモノとコトの媒介として、本コミュニティ通貨を新たな統合型コミュニケーション・メディアとして地域の医療介護職員や一般市民に啓発・実装し、リアルとバーチャルを融合した地域内外の新たなコミュニティ形成を促しながら、新たなユースケースを探索する。
実証実験方法
本コミュニティ通貨の役割、すなわち「思いやりや善意の通貨化」「ペイフォワード」「ゼロサム」「表示残高の意味」「円では流通しないモノとコトのやり取りの可能性」の説明を行う。
その上で、以下の集団に実装することで、コミュニケーション促進の有効性を評価する。
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札幌市清田区で毎月開催している、医療・介護・福祉関係者の集まる清田区在宅ケア連絡会における2019年7月10日の定例会で、医療介護関係者に、本コミュニティ通貨を実際に体験してもらう。
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「リフレ・タウンプロジェクト(超高齢社会の地域活性化を学際的に推進する会):代表 松永隆裕」が2016年から年一回開催している札幌市清田区里塚・美しが丘地区の地域イベント「Com.Fes(コムフェス)」において、本コミュニティ通貨を用いて一部の企画の運営を行う。
本プロジェクトの期待される成果
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本コミュティ通貨の統合型コミュニケーション・メディアとしての目的の医療介護職や一般市民への浸透
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本コミュニティ通貨のユーザーが社会一般に広がる
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医療介護関係者や一般市民の間などでのユースケースの発掘
社会実装への考え
厚労省の推進する「地域包括ケアシステム」構築の一助となり、かつ、地域の思いやりや感謝など「善意」を通した、円では流通し得ない「価値」に伴うこれまでとは異なった持続可能な「コト」と「モノ」の経済圏を構築する。